兄トンも、チビトンも、
まだ小さかった頃。

家の中に置いてあったのが、
バンボでした。

あの、
ちょっと足がムチッと見えて、
どこか誇らしげに座っている姿。

今思い返すと、
それだけで写真を何枚も撮っていた気がします。

特別なことをしていなくても、
「座っているだけで可愛い」
そんな時期が、確かにありました。


家ではバンボ、
外食のときは、
大人の椅子に取り付けられるタイプの子ども用チェア。

それを持って出かけるのが、
ちょっとした楽しみでもありました。

「ちゃんと座れるかな」
「周りに迷惑かけないかな」

今よりずっと、
外に出ること自体が緊張していたけれど。

それでも、
無事に食事を終えられた日は、
それだけで達成感があった。


今はもう、
あの椅子たちはとっくに手放していて。

兄トンは部屋にこもり、
チビトンはスマホを見ている。

あの頃の面影は、
正直あまり残っていません。

でも、
バンボの写真を見返すと、
ちゃんと覚えている自分がいます。

余裕がなかったことも、
必死だったことも。

それでも、
可愛いと思っていた気持ちだけは、
確かに本物だったなって。


育児グッズって、
あとから思えば一瞬しか使わないものも多い。

でも、
その一瞬を支えてくれた存在でもある。

今、
子育て真っ最中の人にとっては、
「今」がすべて。

でもいつか、
ふと懐かしく思い出す日が来る。

そんなことを、
バンボを思い出しながら考えていました。


あのとき使ってものたちを置いておきます。こんなのだったかな?


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